Android標準のバッテリーセーバーを常時オン利用する

こんにちは。桜谷 剋真です。

今日は、Androidに標準搭載されている「バッテリーセーバー」の常時オンでの利用について記します。


概要

Android 5.0(Lollipop)以降のバージョンには、標準でバッテリーセーバーが搭載されています。
CPUの動作クロックが下がったり、アカウントの同期が無効になるなど
様々な動作制限が入ることで、省電力を図るものです。 参考 (Yahoo! JAPAN Tech Blog)

旧来のバージョンでは、ステータスバーやナビゲーションバーがオレンジになるなどの変化があり
多くの機種に於いて、5%や10%などの低残量時に自動でオンにすることが出来るようになっていたりします。

このオレンジのUIはなかなか禍々しいものがありましたが、最近のOSバージョンでは
控えめになってきていることもあり個人的には「常時オンの状態でもいいのでは?」と思い始めました。

AOSP (Pie以降)の場合

とても簡単に実現が出来ます。
手動でオンにすることで、充電中だけは解除されますが、充電器から抜くとまた自動でオンに戻ります。

Android 10では、充電して90%を超えた際に自動オフにする設定も増えましたが、
この設定を切っておくことでフル充電後もオンのまま継続されます。

こちらもAndroid 10からですが、設定可能な閾値が75%まで上がっていたり
利用状況に応じて自動で閾値を設定してくれるオプションも増えてますので、
Android 10をご利用の場合は常時オンにまでせずとも普通の人はそちらで良い気がします。

(バッテリーセーバー適用時のオレンジUIは無くなりましたが、代わりに黒基調のダークモードへ
テーマが変更されますので、ダークモード派でない方だともしかすると多少気になるかもしれません)

それ以外の場合

AOSP以外のROMや、少し古めのAndroidバージョンの場合
ADB経由でコマンドを打つことで、自動適用の閾値を変えられます。

adb shell settings put global low_power_trigger_level 100
このコマンドで、閾値を100%(=常時オン)に出来ます。

どれくらい効果があるのか?

しっかりとしたデータをとってるわけでは無いので参考までに・・・ですが、
バッテリーセーバーオフ時と、常時オン時で比較したところ
一切端末操作をせず1日持ち歩いた場合のバッテリー消費量が、

・V20 PRO (Nougat)の場合

  2.08%/h → 1.6%/h

へと改善しました。


「精神衛生上」なプラセボ効果もあるかもしれませんが、利用状況や環境によっては
利便性を確保しつつ無駄なバッテリー消費を減らすことが出来ると思います。ご参考になればと思います。

誤りやご意見など、何かあればコメント欄またはBlueskyからご連絡ください。

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